長い間、PCを使ってて、何もメンテナンスしてない・・・なんてことはないだろうか?
この世で人間が使用するもので、メンテナンスが不要なものなど、まずありはしない。
楽器、スポーツ用品、車、自転車、ホビーラジコン、家電、台所用品・・・、人間だってそうだ。そして、当然だがパソコンも例外ではない。
PCは使えば使うほど、表面上には出てこないゴミファイルが溜まるなどして、動作はどんどん重くなるし、それが原因で不具合が出ることもある。
ストレージ、電源、マザーボード、CPU、メモリ・・・どれも消耗品だ。
中でも、ストレージ(HDD)と電源の故障率は高い方である。
そこで、わずかな時間で簡易的にPCの状態をチェックする方法を載せておく。
広告もないし、安心して読んで欲しいw
【標準の機能を使ったいらないファイル消去!】
【標準の機能を使ったデフラグとトリムの方法!】
【標準の機能を使ったストレージのチェック方法!】
以上、3つの項目に分けて説明するが・・・
「そんなのチェックするソフト持ってねーよ!」「ビギナーだから全然わからん」って方もご安心。
Windowsには標準でいくつかの診断機能が備わっている。
むしろそうしたビギナー向けに紹介するのである。
【標準の機能を使ったいらないファイル消去!】
・いらないファイルの消去
・やる頻度・・・半年~1年に一度程度(PCの使用頻度による)
Windowsのトップ画面で、左下の「田」マークをクリック。
その中の「Windows管理ツール」を開く。
次に「ディスククリーンアップ」を右クリック。
左クリックではない。右クリック。
そして、「その他」の項目の中の「管理者として実行」をクリックする。
すると、ドライブ選択画面に入る。
基本的にOSが入っているドライブは「C」なので、「Cドライブ」を選択する。
シークバーが溜まるまで数十秒待つ。
すると、こうした画面が出てくる。
「ディスククリーンアップ」と「その他のオプション」とある。
まずは、
「ディスククリーンアップ」を行う。
ここで、消したい項目にチェックを入れて、OKをクリックすれば、数十秒で消去が完了する。
どの項目を消していいかわからない場合、デフォルトでチェックが入っているままでいいと思う。
注意したいのは、画像にある「Windows updateのクリーンアップ」。
経験上、これはチェックを外した方がいい。(デフォルトでは外れてるはず)
消すとマズイ・・・のではなく、いつまで経っても消去が完了しないからだ。
単純にディスククリーンアップの機構に問題があるようで、マイクロソフトはこの既知の問題を放置し続けている。
例えば、俺の場合、画像にあるように約3GBの「Windows updateファイル」が溜まっている。
普通、SSDで3GB程度のファイルを消去するのに1分もかからない。
ところが、これにチェックを入れて消去しようとすると、何時間経っても消去が完了しないのだ。
win10をクソOSにしている一つである。
では次に余分な「復元ポイント」の消去をしよう。
・復元ポイントの消去
・やる頻度・・・半年に一度程度
次に「ディスククリーンアップ」の隣の「その他のオプション」をクリックすると、こうした項目が出る。
「プログラムと機能」は、アプリやソフトのアンインストール画面なので、今回はパス。
下の「システムの復元とシャドウコピー」を見てほしい。
これは、「復元ポイント」を消去できる項目だ。
最新の一つのポイントを残して、古いポイントを消すので、安心して「クリーンアップ」をクリックして消去してほしい。
ディスククリーンアップを実行するときに、ついでにやればいいと思う。
「復元ポイントって・・・??」
win10のアップデートや何かソフトをインストールした際に、システムが不安定になるなどして、前回の構成に戻したいときに戻せる機能のことである。
だが、正直こんな機能を使うことは滅多にないし、そもそもwin10の復元機能は正常に動かない場合もある地雷システム。玄人ほど使わないw
しかも、復元するポイント個数をいじってないと、4つや5つもポイントを作成し、ひどいときは十数GBも容量を食っていることもある。
「Cドラにでけぇファイル保存してないのに、なんかストレージの容量が減ってる・・・」という時は、たいてい「Windows updateファイル」か「復元ポイント」のせい。
これで、ざっとではあるが、余分でいらないファイルの消去ができた。
次の説明に移ろう。
【標準の機能を使ったデフラグとトリムの方法!】
『ストレージがHDDの場合』
頻繁にPCを使っている!
・・・半年に一度分析してみて、断片化が30%以上ならデフラグ
さほどPCを使っていない!
・・・1年に一度分析してみて、断片化が30%以上ならデフラグ
『ストレージがSSDの場合』
・・・よく使っているなら、10日~1ヶ月に一度はトリムを実行した方がいい。
さほどPCを使ってなくても、1ヶ月~2ヶ月に一度はトリムはやっておいた方がいい。
では、やり方を載せよう。
Windowsのトップ画面で、左下の「田」マークをクリック。
その中の「Windows管理ツール」を開く。
次に「ドライブのデフラグと最適化」を右クリック。
左クリックではない。右クリック。
そして、「その他」の項目の中の「管理者として実行」をクリックする。
すると、ドライブ最適化画面(下の画像)に入る。
この画像は俺のドライブ構成である。
「OSをSSD」に「個人データを1台のHDD(ドライブは2つに分けている)」に保存している。
Windows10はSSDとHDDを自動で判別してくれる。
なので、SSDは「最適化」をクリックすればいい。
十数秒で最適化(トリム)が終わる。
HDDは、まず「分析」をクリックする。
俺の場合、どちらのドライブも断片化は10%以下なので、最適化の必要は特にない。
ここで、かなり断片化が進んでいたら「最適化」をクリックする。
経験上、断片化が10~20%程度では、さほど気になる程度ではない。
まぁ20%で気になるならやった方がいい。その辺は、個人の考え。
注意点は、いくらデフラグをかけても、データが入っている以上、断片化は0%にはならない。当然だが。
また、HDDの空き容量に対して、使っている容量が多いほど、断片化の割合も当然増える。
HDDの空き容量がたくさんあるのに、断片化が多い・・・という時に最適化するといい。
もう一つの注意点は、HDDのデフラグはHDDの容量や断片化の割合によって時間がかかるときがあること。
なので、もしやるときは、食事前や入浴前に最適化しておくといい。
食事が終わったり、お風呂上りには最適化が終了しているという算段である。頭いいな俺。
さて、この画像にある「スケジュールされた最適化」だが・・・。
ここは「オフ」にしておいた方がいい。
というのは、ここを「オン」にしてしまうと、PCを使っている間に、突然デフラグが始まったりしてパフォーマンスが落ちる場合がある。
SSDはともかく、大して断片化してないHDDは頻繁にデフラグする必要などない。
むしろ、頻繁にデフラグするということは、HDDを無駄に使うことになるので、物理的にHDDの寿命を縮めることになる。余計なお節介機能はオフにするに限る。
「デフラグってなに?」
「トリムってなに?」
色々PCを使っていく中(保存したり消去したり)で、画像をHDDに保存したとする。
ところが、その1枚の画像は、ジグソーパズルのように断片化されて保存されてしまうことがある。
画像を表示する際は、PCが「1枚の画像ファイル」として表示させるので、なんら問題はない。
が、そうしたことが重なり、繰り返されることによって、HDD内のデータはどんどん断片化されていく。断片化が増え続けると、HDDの処理が遅くなる。
それを整理整頓させてやるのが「デフラグ」だ。
一方、「SSD」は「HDD」とは全く異なる機構を備えた、高速に読み書きできる高性能ストレージである。
色々使っていく中で、データを空いている未使用領域に保存するようになる。
「トリム」は、データを保存したり消去したりしてできた領域を整理整頓し、再び空き領域として再利用する役割がある。
空いてる未使用領域は未使用として残しておくことで、SSDの寿命や速度を適正に保つ・・・というわけだ。
(SSDに関することは勉強不足なので、説明に間違ってるところもある・・・)
「つまり、SSDってどう運用したらいいの?」
「OS」と「個人データ」を「1台のSSD」で運用したり、容量ギリギリで運用したり、というのは、SSDの寿命や速度を低下させることにつながる。たとえトリムを実行しても、だ。
SSDは使い込めば使い込むほど、速度が落ち、確実に寿命を迎える設計になっている。
なので、多少、PCをかじったことのある人間は、「OS」と「個人データ」を「1台のSSD」で運用したり、容量ギリギリで運用したり、といった自爆行為はまずしない。
「OS」や「アプリ、ソフト」は「SSD」に・・・。
「個人データ」は「HDD」に・・・。
「SSD」の空き容量は常に4割以上はキープ・・・。
というように、SSDの負担を減らしてやるように心がけている。
【標準の機能を使ったストレージのチェック方法!】
・ドライブの異常を調べる
・やる頻度・・・1年~3年に一度程度
(HDDから変な音がする。妙に動作が重い。という場合は、エラーチェックをしてみるといいかも。)
では、ドライブのエラーチェックを説明しよう。
これは簡単。
画像のように「PC」の画面を出す。
「ローカルドライブC」にカーソルを合わせ右クリック。
その一番下に「プロパティ」という項目があるので、それをクリック。
さらに、その中にある「ツール」を選ぶと、下の画像が表示されるはずである。
その中の「エラーチェック」の中の「チェック」をクリックする。
通常、数分で終わるのでクリックしたら待つだけ。
よほどひどい使い方か古く使い込んでるストレージでない限り、エラーが出ることはないと思う。俺なんて、結構酷使してるのに、エラー出なかったしw
「ドライブD」や「ドライブE」がある場合、同じようにチェックしてほしい。
これで、「標準の機能を使ったPCメンテナンス」は終わり。
意外と簡単だったはず。
次回は「フリーソフトを使ったPCメンテナンス」を紹介したい。